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by luxmann
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船戸 与一 / 龍神町龍神一三番地
1999年作品。
ジェットコースターに乗り込んだみたいな感覚で
次々に殺人事件に巻き込まれ、それが最後の最後になって
ようやく一つに地図になっていくというハードボイルド・ミステリ。
船戸作品の魅力は、「一人の男のストイックな視点」であると言えそうです。
舞台は南米であったり、北米であったりしますが、
いつでもネガティブな状況です。そんな中で人がどう生きていくのか
ということを書き続けているように思えます。
今回の舞台は五島列島なのですが、 利権絡みで絡まった
複雑な人間模様の中へ 無抵抗な犯人を射殺してしまった
元警官が投げ込まれます。
しかし、これは綿密に仕組まれた大きな罠だったのでした。
タイトルは、主人公が五島列島で活動の拠点にしていた場所です。
帰りの新幹線では読み切れずに、そのまま寝床まで持って行って完読しました。
息もつかせぬ展開は、最近ちょっと退屈を感じている人には刺激的ですよ。
by luxmann
| 2005-02-28 12:09
| 書籍